画餅洞のアカウントで紹介している順番通りにアップいたします。
インスタでは複数枚の画像も掲載しておりますが、ブログでは画像少なめと簡単な説明になるかと。
ご興味ございましたら店頭、お電話、インスタグラムのダイレクトメッセージにてお問合せいただけますと幸いです。
会期の1週間ほど前までは、店頭での下見も可能ですので、お気軽にお声掛けください。
いよいよ、9年目9回目のSession 5が始まります。
毎年書いておりますが、今回が歴代最強の面子(当社比)です。
どうぞよろしくお願いいたします。
では、第一弾。
今回も真っ黒で。
画餅洞 All blacks!
Session 5 画餅洞出品商品 No.01〜No.14
思えばこれがきっかけでした。
No.01 木彫 神像もしくは神将
お値段はお問い合わせください。
台座最大幅:約18.0p
江戸時代か
虫喰いあり。
防虫燻煙をしましたが、まだ木屑が出ます。
虫が入っているというよりは台座下部の穴空き辺りの木地が弱っているためです。
民衆仏のおもしろさ p.140 掲載現品。
その型にはまらない自由でおおらかな造形を見ていると、自分は都の仏師作のピリッとした仏像より、こんな世界観に強烈に惹かれる…そんな風に思ったものです。
この方がそれそのもの。
四半世紀の時を経て、まさか手元にやって来られるとは。
No.02 木彫 笑顔の薬師如来
お値段はお問い合わせください。
最大幅:約15.0p
江戸時代
ひょっとしたら松でしょうか。
(仏像制作にはあまり松材は使いません。)
首の後ろ辺りに松脂と思われる樹液が付着しています。
そんな風に思い込みがちですが、実際の仏さまは人智を超えたものであるがゆえ、仏像彫刻表現としてもそれほど笑顔とはなりません。
ましてや満面の笑み、となると稀なものです。
みちのくの仏さまたちを調査していると、当時特に生活環境が厳しかったと思われる地域ほど非常によく笑った造形のものが見受けられる。辛く厳しい状況を生き抜くためには笑顔である必要があったのでは。という一文でした。(意訳ですが。)
地域につきましては、こちらの方がみちのく仏とは断言できませんが、過酷な環境下で大切にされてきたものであることは間違いないでしょう。
最高の笑顔と言っても過言ではない薬師如来さんです。
歯を見せながら呵々大笑。
No.03 木彫 大笑い大黒
お値段はお問い合わせください。
高さ:約17.0p
最大幅:約14.0p
江戸時代
煤を被って真っ黒にお成りです。
かつて黒もんで名を馳せられた蝉丸さんの取り扱い品です。
今となっては想像するしかないですが、この歯をむき出しに大笑いする大黒さんがなんとも験が良いと、いずこかで江戸時代に少なくとも複数体制作された様です。
この大黒さんは蝉丸さんの取り扱い品でもあります。
息子さんのKくんとセリ場でこの大黒を競り、親父の仏壇に供えたろかと思いましたが負けましたと言われた時、申し訳ないやらうれしいやらなんとも云えぬ気持ちになりました。
自分が取り扱い、次の方にお渡し出来るのはやっぱりうれしいものです。
こちらも笑顔。
¥75,000-(税込)
高さ:約18.0p
最大幅:約12.0p
江戸時代
当初は釣り竿を持っておられたかもしれませんが、今はありません。
見たまんまユニークな笑顔の恵比寿さんです。
No.03の大黒さんと共に別冊太陽掲載現品。
えいえいおーのポーズに見えます。
もしくは猪木のダー!か。
えいは前へ、おーは応の意。
選挙を控えている方や労働組合の方なんかにも真向きと思います。
冗談はさておき、数ある恵比寿像の中にあってひときわ面白造形と思います。
突き上げた右手に目がゆきますが、鼻のさくらんぼ状態にも注目。
お名前がSで始まる方、車かバイクがスズキの方にも胸を張ってお勧めできる、そんな恵比寿さんです。
お値段はお問い合わせください。
高さ:約19.8p
最大幅:約10.5p
江戸時代
うぶなりで時代の煤や埃が厚く重なっています。
お手は複数欠損。
台座の蓮弁も欠損多く、当初は光背もあったと思われます。
ただこの状態に成られてからも相当時が経っている様で馴染んでおり、個人的にはあまり気になりません
このお手。
なんぼ千手観音さんでもそこから手は出んでしょ。
実際は木製のお手ですが、その稚拙とも思われる簡略化された作りがこの千手観音さんを特別なものとしている様に思います。
非常に薄くさっぱりとしたお顔もなんとも思わせぶり。一体どんな処でどんな人々の気持ちを受け止めてこられたのか…。
お値段はお問い合わせください。
高さ:約10.7p
最大幅:約5.5p
江戸時代
元は光背があった、というわけでもなさそうです。
故 大久保 裕司 氏 旧蔵。
当時大久保さんにお売りになり再び入手された先輩の弁です。
「古玩唯心」などの著書、
また2024年に愛知県豊田市民芸館 特別展 「或る賞鑑家の眼 −大久保裕司の蒐集品−」が開催されたことでご存知の方も多いでしょうか。
今回のSession 5のレギュラーに迎えるべく必勝態勢で競りに挑みました。
簡略化されているのにどこか愛らしさがあり、味があるのに清潔感の様なものすら感じる、そんなものに出会ったらそれは少々無理をしても入手した方が良いと、決めています。
コレがそれです。
自分の眼で選んだつもりでしたが、さすが先輩、そして大久保さん…。
15年ほど前はメジコレ会場にも遊びに来られたり。
数々の骨董界のレジェンド達との交流が有名ですが、ご本人もまたレジェンドとなられました。
一匹はロボット犬。
お値段はお問い合わせください。
高さ:約11.0〜11.5p
最大幅:約5.5p
奥行(長さ):約9.0p
江戸時代
商品名を獅子狛犬一対としておりますが、ロボット犬の様な方は事情は判りませんが彫りかけの未完成品がそのまま伝世したと推測しております。
ゆえに、不思議なカクカクとした造形を残しているのではと。
正確には両方とも狛犬の可能性が高いですが、結果的に面白い一対となっています。
キャシャーンがやらねば誰がやる!の犬に似ているなと思いましたが、古いですか…。
デフォルメされた面白味を感じます。
最後まで彫っていたなら、そんなにムキになって落札しなかったかもです。
Session 5には毎回獅子狛犬を出品しておりますが、今回も自己満足感高々の胸を張ってご紹介できるものが用意できたかと。
お値段はお問い合わせください。
高さ:約13.8p
最大幅:約7.0p
江戸時代
本体地蔵菩薩お手先などに小欠け有り。
がっしりはまっており、触ると少し動きますが外せません。
仏教とアニミズムの融合。
後から何となく入れたと云うより、当初からこの落ちていた枝の様な材が必然であったと思われます。
この説がリアルに形になって目の前に現れた、そう思いました。
お値段はお問い合わせください。
高さ:約17.5p
最大幅:約8.3p
江戸時代か、もう一つ古い可能性も。
本体に時代の亀裂等有り。
持物欠損。元は斧を持っていたかもしれません。
昔の何かの骨董本に掲載されている様ですが未確認です。
また時代は違いますが北野天満宮が所蔵する道祖神鬼神像にも造形は似ています。
諸々推測でしかありませんので便宜上、鬼神像としました。
そもそもこの世に残存する数が少ない鬼神像。
こんな愛らしい鬼は稀かと。
¥90,000-(税込)
高さ:約15.7p
幅:約9.6p
奥行:約3.0p
江戸時代か?
3は聖数。
お厨子が日本で作られ伝世したことは間違いなさそうですが、本体の陶板が産地不明です。
チベットやタイの古いものにも見えます。
古くに日本に伝来し、日本で厨子を作られ大切にされてきた…そういった可能性もあるかと。
陶板に古い亀裂、お厨子屋根角に古い欠け有り。
仏教における重要な聖数、3。
その世界観が素朴な陶板となっています。
少しひょろ長い仏像の表現はチベットやタイのものとも観えますが、日本でよいかと思える処も多く、未だに悩んでおります。
お厨子は日本で作られたもので間違いなさそうです。
曼荼羅しかり沢山の仏さまが整然と並ばれると世界観は強まるのに軽やかさの様なものをなぜか感じるのは私だけでしょうか。
お値段はお問い合わせください。
高さ:約12.0〜12.5p
幅:約6.5p
江戸〜明治ごろ
不見、不聞、不言。
見猿、聞か猿の頭部に亀裂有り。
言わ猿の胸と腰に虫喰い穴。
三猿脚先に欠け有り。
拭き上げられた艶のある赤味の木味です。
合箱付き。
一般的に見ざる言わざる聞かざると言いますが、これは日光東照宮の並びの影響でしょうか。
江戸時代流行の青面金剛庚申講でも大体その並び。
しかし画像検索してみると、センターに見猿が居る古い木彫像が出てきたりと、順番どうでもええんかい…と悩まされます。
しまいには各国に伝播して諸説紛々。
一体加えた四猿、せ猿、思わ猿なんてのもあります。
この広がり具合の果てしなさが教科書通りにはゆかない民間信仰の面白さ。
今回は大好きな如意輪さんで、石、銅、木と素材違いで三仏ご用意出来ました。
お値段はお問い合わせください。
高さ:約10.5p
最大幅:約8.0p
江戸時代
台座右側面に古い欠け有り。馴染んでいてあまり気になりません。
そのほか、小キズ、時代汚れ有り。
ゆったりと寛いでおられる様に観えて実は思いにふけっておられる(思惟)、想うがままの(如意)現世のわがままを聞いてくださる有り難い方。
更に石造で小ぶりで稀、の稀尽くし。
と書くと随分安っぽい文章になってしまいますが、探しても見つかるものではありません。
お値段はお問い合わせください。
高さ:約3.8p
最大幅:約2.7p
鎌倉〜室町時代
一面二臂、古手です。
古銅小仏。
赤銅です。
時代のスレや汚れはありますが、これといったキズや直しはありません。
民間仏とは言えない古手の正統派古銅仏です。
貴人の念持仏だったのでしょうか。
小仏ながら銅の抜けも良く、品格の高いものです。
残るようなら自分のものに…。
¥60,000-(税込)
高さ:約10.5p
最大幅:約6.5p
江戸時代
小さな当りキズはありますが、木味、状態の良い一尊です。
如意輪観音は祀られる宗派やその性質からも現存するものは正統仏師作のものがほとんどで、民間仏よりの作行のものは数少ないものです。
最後は木彫で。
一面二臂の如意輪さんは古手のものが多いと聞きますが、民間作だとどうでしょうか。
半跏思惟の相は如意輪さんだけの特徴。
その緩やかなスタイルと民間仏としての造作は相性が良いと思いますが、先にも書きました様に、民間仏の如意輪さんは少ないものです。
No.15 藤原盆 その1
No.16 藤原盆 その2
¥48,000-(税込)
直径:約23.5〜24.0p やや小ぶりです
江戸〜明治ごろ
平らな所に置くと若干のガタつき。
古くから木地ものの生産地でしたが、江戸寛保二年(1742年)、領主の指導もあり藤原盆が生まれたと云われています。
数ある盆の種類の中でも産地が明確なものです。
今のみなかみ町は日本地図で見るとまさに日本のど真ん中のような場所。
好きなお盆で今までそれなりの数を扱ってきたつもりですが、過去一の味っぽさ。
時代汚れや摩耗も含め魅力を感じます。
そして藤原盆。
もう手遅れかもしれませんが、流行にならないで(買えなくなるから)と願い続けて今に至ります。
¥35,000-(税込)
直径:約26.5〜28.8p
江戸〜明治ごろ
平らな所に置くと若干のガタつき。
ご存知の方も多いと思いますが、真ん中に向けてノミ跡を菊花の様に残すのが藤原盆の特徴。
本品はそれに加え、一手間、真ん中に小さく彫りが入っています。
あ、珍し、と小さな声が漏れてしまいましたが、何が珍しいのか悟られる訳にはゆきません。
無事、落手いたしまして今回のSession5に。
まだまだ、紹介続きます。
No.15〜は第二弾にて。
Stay tuned!

