2025年03月30日

2025年 春 目白コレクション 画餅洞の出品商品紹介 No.01〜No.24

2025 sp meji.jpgインスタグラムの画餅洞アカウントで紹介している目白コレクション2025春出品商品リストです。

インスタでは複数枚の画像も掲載しておりますが、ブログではちょっと画像少なめです。
ご興味ございましたら店頭、お電話、インスタグラムのダイレクトメッセージにてお問合せいただけますと幸いです。
会期の1週間ほど前までは、店頭での下見も可能ですので、お気軽にお声掛けください。

いつも真っ黒なので、今回はちょっと光ってゆこうかなと。

2025年 春 目白コレクション 画餅洞の出品商品紹介 No.01〜No.24


No.01 李朝提灯壺 1.jpgNo.01 李朝 提灯壺
¥330,000- (税込)

高さ:約36.0p
口径内寸:約12.5p
最大胴径:約27.0p

李朝時代後期ごろ。
箱なし。


No.01 李朝提灯壺 2.jpg口縁は7割ほど欠損。マットな仕上がりの銀直し。
胴下部に横に伸びる17pほどのニュウ。
高台に小さな穴あき。直水はここから染みます。
大きさもあるため花器とされる場合は落としをお使いください。
どうしても直水をなみなみと張りたい方はニュウと小穴を内側から留める必要があります。
(簡単に留められそうです。)


No.01 李朝提灯壺 3.jpg少しでも壺の雰囲気が伝わればと思い、画像は昼間と夕方に2度撮影しておりますので、色調に違いがあります。


No.01 李朝提灯壺 4.jpg口縁の直しは多く胴部にニュウもありますが、肌合いはかなり良く、えくぼがなんといってもポイントです。
私観ですが今まで見た中で最も提灯の形をしています。
提灯壺と云うくらいですから、当たり前の様と思われるかもしれませんが…。

メジコレのネタ不足で困っていたので、宣言通りお客さんに泣きついて一つ譲っていただきました。
最近なかなか買えなかったので有難いことです。


No.02 木彫 狛犬 1.jpgNo.02 木彫 狛犬
¥290,000- (税込)

高さ:約30.0p
最大幅:約28.0p
最大奥行:約16.0p

室町時代ごろ。


No.02 木彫 狛犬 2.jpg上顎、角、耳先、しっぽ、後ろ脚などに欠損、背面等に亀裂など有り。
文章で書くと随分ひどい状態の様に思われるかもしれませんが、全体的に丸くなり愛嬌が増したと個人的には思っております。


No.02 木彫 狛犬 3.jpg


No.02 木彫 狛犬 4.jpg久しぶりにとても好みの狛犬が来てくれました。
欠損はむしろ丸みと愛嬌を増した様。
笑っている様に観えるのは私だけではないでしょう。


No.03 平清水 片口 1.jpgNo.03 平清水 片口
¥22,000- (税込)

容量:約二合。口先下まで入れた容量。
口縁近くなみなみ入れると二合半ちょい。
酒切れは良くも悪くもなく、ほどほどといった処です。
口先含まずの口径:約13.5p
高さ:約8.5p


No.03 平清水 片口 2.jpg昭和初期ごろ。

ニュウが3本あり、その内2本に染みが育っています。
他に欠けなどはなさそうです。


No.03 平清水 片口 3.jpg打ち刷毛はちょっと変わり種。


No.03 平清水 片口 4.jpg気軽な酒器や盛り鉢として人気の平清水片口ですが、打ち刷毛というのは私は初見です。
この手のニュウの染みは味の内、容量も約二合と頃合いです。
とりあえずこれさえあればと思わせる、地味ながら得がたい酒器かと。


No.04 済州盆 1.jpgNo.04 済州盆
¥55,000- (税込)

直径:約31.2〜32.0p
高さ:約4.0〜4.5p


No.04 済州盆 2.jpg縁に亀裂1本。これ以上広がる心配はなさそうです。
焦げ跡、へこみなどもありますが、この手のものとしては非常に味の良いものと思っております。


No.04 済州盆 3.jpg19〜20世紀ごろ。
韓国 済州島。


No.04 済州盆 4.jpg木地盆人気の中にあってチェジュ盆もまた近年入手するのが難しくなったものの一つかと。
裏の面取りも好ましく、よく使われたというか酷使された様で味も上々。


No.05 古銅 観音菩薩 1.jpgNo.05 古銅 観音菩薩
売約済み。sold.

高さ:約17.0p


No.05 古銅 観音菩薩 3.jpg背面に鬆(す)穴1ヶ所。


No.05 古銅 観音菩薩 2.jpgお顔などにごくわずかですが鍍金の残留を確認出来ます。

南北朝〜室町ごろ。


No.05 古銅 観音菩薩 4.jpg特徴的な宝冠から善光寺式阿弥陀三尊の脇仏と判ります。
一光三尊と呼ばれ、真ん中に阿弥陀如来、脇に観音菩薩と勢至菩薩を一つの光背の中に配置します。
この脇の方のどっちがどっち判断がなかなか難しいのですが、宝冠にうっすら化仏と思われる彫りが確認出来ますので観音菩薩としました。水瓶なら勢至菩薩です。
独特なお手の会わせ方は印というより、古来、宝珠を持っていた名残と聞きます。

一尊だけにおなりですが、すっと伸びた立ち姿は凛々しく。


No.06 〜 No.08.jpgNo.06 〜 No.08
振り出し 小壺3点。
a平、伊万里、瀬戸。各バラ売り。


No.06 a平 三彩 瓢型振り出し 1.jpgNo.06 a平 三彩 瓢型振り出し
売約済み。sold.

高さ:約11.0p
江戸末〜明治ごろか。

箱なし。
高台内に1ヶ所にソゲキズ有り。


No.06 a平 三彩 瓢型振り出し 2.jpg産地で悩みましたが、一周廻ってやはりa平なのかなと…。
a平にしては手取り重めです。
遊びで呑めなくもないかと。


No.07 古伊万里 瑠璃釉 八角振り出し 1.jpgNo.07 古伊万里 瑠璃釉 八角振り出し
売約済み。sold.

高さ:約8.0p
江戸後期ごろ。


No.07 古伊万里 瑠璃釉 八角振り出し 2.jpg箱有り。
これといったキズはありません。
一輪挿しにしてもよい、あか抜けたものです。


No.08 瀬戸 隅落とし 瑠璃釉 振り出し 1.jpgNo.08 瀬戸 隅落とし 瑠璃釉 振り出し
¥15,000- (税込)

高さ:約7.5p
江戸末〜明治ごろ。

口縁にへこみがありますが釉が乗っています。
これといったキズはありません。


No.08 瀬戸 隅落とし 瑠璃釉 振り出し 2.jpgおそらく瀬戸でよいかと。
この形と瑠璃釉は相性がよいです。

以上、振り出し小壺3点、どれもすっきりとあか抜けたものと思います。


No.09 木彫 如意輪観音 1.jpgNo.09 木彫 如意輪観音
¥44,000- (税込)

台座含む高さ:約11.8p
台座最大幅:約8.5p


No.09 木彫 如意輪観音 2.jpg元は六臂もしくは四臂だった様ですが、欠損して現在は二臂にお成りです。
鼻先、頭頂部に欠損有り。
光背も失われております。
台座には金箔を一部残します。
尊像は台座から簡単に外せます。


No.09 木彫 如意輪観音 3.jpg江戸時代(前の方かと)。


No.09 木彫 如意輪観音 4.jpgゆったりと寛いで観えるその姿に惹かれる方は多いかと。
願いも何でも叶えてくれるというのがまた有り難く。
欠損等ございますが、元の彫りが良いからか、痛々しさは感じません。


No.10 古伊万里 青磁瑠璃釉 陽刻牡丹紋 曳舟図 長皿 1.jpgNo.10 古伊万里 青磁瑠璃釉 陽刻牡丹紋 曳舟図 長皿
¥55,000- (税込)


No.10 古伊万里 青磁瑠璃釉 陽刻牡丹紋 曳舟図 長皿 2.jpg横幅:約18.0p
縦幅:約8.2p

一部甘手。
ジカンにしみがはいっている部分あり。
口縁に釉抜けや製造時からの小さなへこみはありますが、あとからできたキズといえるものはないと思います。


No.10 古伊万里 青磁瑠璃釉 陽刻牡丹紋 曳舟図 長皿 3.jpg箱有り。

江戸前期〜中期ごろ(1650〜1670年代)


No.10 古伊万里 青磁瑠璃釉 陽刻牡丹紋 曳舟図 長皿 4.jpg久しぶりに?ちゃんとした古伊万里を扱うと、名称長いはノミホツ一つ許されないはで、多少神経を使います。
普段キズも味の内、歳月を経た結果とか言ってモノを扱っている身としては…。

柴田コレクションにも同手が載っておりますが、曳舟の染付部分はなかったので、こっちの方が上手とかちょっと思ってみたり。
改まった一席で使いたい一枚。
古染付の向付などと合わせても遜色ないかと。


No.11 羊毛用 糸紡ぎ 1.jpgNo.11 羊毛用 糸紡ぎ
売約済み。sold.

長さ:約48.0p
最大径:約6.0p


No.11 羊毛用 糸紡ぎ 2.jpg一木のくり抜き。
使用によるスレや汚れ、小さな虫喰い穴が少しありますが、良い状態と思います。

スウェーデン 19世紀(1801年.6)。


No.11 羊毛用 糸紡ぎ 3.jpgスウェーデンの木のものは近年、木皿や木鉢をよく見かける様になりました。
これもまた民藝好きの琴線に触れるものと思いますがいかがでしょうか。
結婚の際に新郎から新婦に送られることもあり、年号を入れるようです。


No.11 羊毛用 糸紡ぎ 4.jpg素朴で味のよいもの。
見立ての花器としても面白そうです。


No.12〜No.15 唐 鍍金仏.jpgNo.12 〜 No.15 各バラ売り
鍍金 金銅仏。
唐時代。
4点各バラ売り。


No.12 托山力士像 1.jpgNo.12 托山力士像
売約済み。sold.
唐木の台座含む高さ:約4.3p
前面によく鍍金を残す。


No.12 托山力士像 2.jpg小仏ながら須弥山を担ぐスケールの大きさ。
如来や菩薩の周りを荘厳する山神。


No.13 釈迦如来像 1.jpgNo.13 釈迦如来像
¥80,000- (税込)
高さ:約4.7p


No.13 釈迦如来像 2.jpg全体的に程良く鍍金を残す。
念持仏とするのにふさわしい小仏。


No.14 如来立像 1.jpgNo.14 如来立像 
¥100,000- (税込)
高さ:約7.6p


No.14 如来立像 2.jpg全体的に程良く鍍金を残す。
像容は優しく穏やかな印象。


No.15 観音菩薩立像 1.jpgNo.15 観音菩薩立像 
¥120,000- (税込)
高さ:約9.8p


No.15 観音菩薩立像 2.jpg光背に一部欠け有り。
全体的に程良く鍍金を残す。
出土金銅仏と云えばこのお姿。
流れる様な。


No.15 観音菩薩立像 3.jpg以上、小金銅仏、4点。
バラ売りです。


No.16 古銅 蓮華厨子 1.jpgNo.16 古銅 蓮華厨子
中には木彫の阿弥陀さま。

¥220,000- (税込)

高さ:約18.0p
台座径:約6.5〜7.0p


No.16 古銅 蓮華厨子 2.jpg銅製。
開閉します。
一部鍍金を残す。


No.16 古銅 蓮華厨子 3.jpg下の台座は後補と思われます(真鍮気が強い)。


No.16 古銅 蓮華厨子 4.jpg中には木彫の阿弥陀如来さま。
こちらもかなり長くここにおられる様ですが、元々なのかは不明(固定されています)。

江戸時代(蓮華厨子の上部のみ一時代古い可能性)。



No.16 古銅 蓮華厨子 5.jpgあまりの可愛らしさと図録などでしか見たことがないものでしたので、つい…。
蓮華の中に仏さまとは。
先にも書きましたが、下の台座は後補と思われます。
阿弥陀さまもお似合いですが、元々なのかは不明。
鍍金仏などを収めたくなりますが、それはお客さまにお任せしたいと思います。


No.17 流れ如意輪観音 1.jpgNo.17 流れ如意輪観音
¥110,000- (税込)

高さ:約31.0p
最大幅:約17.8p


No.17 流れ如意輪観音 2.jpgご覧の通りの状態です。
亀裂、欠損などありますが、ボロボロと崩れる様な感じはしません。
木屑もほとんど出ず安定はしています。

江戸時代。



No.17 流れ如意輪観音 3.jpg仏師作というよりは民間仏が流れた様子。
骨董業界ではこのような状態を、流れたと表現します。

ゆるい、ボロいと揶揄されそうですが、これがよいという同好の方も少なからずいらっしゃるかと。
芯を残した木取りはひょっとすると倒木した御神木などから生み出された意味のある作りとも観えます。


No.17 流れ如意輪観音 4.jpgそもそも尊像の絶対数が少ない如意輪観音がこんなよい感じに流れることはそうそうありません。(個人的見解ですが…)


No.18 シードルボトル 1.jpgNo.18 シードルボトル
売約済み。sold.

高さ:約29.5p


No.18 シードルボトル 2.jpgこれといったキズはありません。
直水を張って花器としてお楽しみください。

フランス19世紀ごろ。



No.18 シードルボトル 3.jpg


No.18 シードルボトル 4.jpgあまり詳しくはないのですが、たまに見掛けるものより首がすっと伸びており姿形に洗練されたものがある様に思い仕入れました。

和骨董を主に集めておられる方なら、椿の一つでも活ける花器はなんなりとお持ちと思いますが、案外お花屋さんで買ったりいただいた洋花をサッと投げ入れて、しっくりくる花瓶ない問題。
終止符をうつ一品です、とか大層に書いてみたり。


No.19 蔵王権現 1.jpgNo.19 蔵王権現
売約済み。sold.


No.19 蔵王権現 2.jpg本体の高さ:約18.5p
厨子の高さ:約30.0p
厨子の幅:約21.0p

大正〜昭和初期ごろ。


No.19 蔵王権現 3.jpg本体は銅製。
(書くまでもないかもしれませんが、鍍金ではなく地の黄銅が光っているだけです。)
光背は銅板。

お厨子は木製で破損。扉片方欠損、残っている扉も外れ、下部は割れています。
捨ててしまわれるレベルですが、これが無いとこの蔵王権現が贋物ではなく時代の新しい本物であることを証明できません。

No.19 蔵王権現 4.jpgどうした!?と思われた方も多いと思います。
しかしこれは贋物というより、昭和初期ごろの本物の蔵王権現。
古い名品を美術館で見慣れているとこんなのは即ダメと思い込みがちですが、そりゃぁ時代の新しい本物もあるナと気付かされた訳です。


No.19 蔵王権現 5.jpg


No.19 蔵王権現 6.jpg像は可愛らしく飾っていてフィギュア感覚の満足感もあります。


No.20〜No.23 盆各種.jpgNo.20〜No.23 盆各種


No.20 変形木地盆 1.jpgNo.20 変形木地盆
売約済み。sold.

横幅:約46.0p
縦幅:約32.5p
明治ごろ

表面だけの小さな亀裂、へこみ、時代染みなどあります。
問題なく使っていただけます。



No.20 変形木地盆 2.jpgこの既視感、なんだろうかと考え続けて気が付いたのは、ベビーチェアのテーブルにそっくりだということ。
童心ならぬ幼心に返って一献。
冗談はそこそこに、大ぶりで格好良い変形木地盆です。



No.21 栗の暴れた木地盆 1.jpgNo.21 栗の暴れた木地盆
売約済み。sold.

直径:約34.0〜36.0p
明治ごろ


No.21 栗の暴れた木地盆 2.jpg小欠けと亀裂、少々虫喰いあり。
素っ気ない栗の木地盆が歪んでいますが、ガタガタかと思いきやそうでもありません。
案外安定しており、それなりに座りは良いです。


No.21 栗の暴れた木地盆 3.jpg

使いにくそうで、それもまたそうではないという、ひねくれた盆。


No.22 李朝 こより盆 1.jpgNo.22 李朝 こより盆
¥55,000- (税込)

直径:約32.0p
李朝末期ごろ。

紙の紙縒ではなく竹こよりの編盆。
小キズ、汚れはありますが、状態は良いと思います。



No.22 李朝 こより盆 2.jpg酒器を置いた時にふわっと優しい感触があるのがこより盆のよいところ。
盆コレクションに一枚あって困ることはありません。


No.23 法隆寺 鵤寺倉印 木地盆 1.jpgNo.23 法隆寺 鵤寺倉印 木地盆
¥38,000- (税込)

直径:約36.0p
古材を使って昭和に製作したもの。


No.23 法隆寺 鵤寺倉印 木地盆 3.jpg縁に2ヶ所欠け直しあり。
へこみなどあり。


No.23 法隆寺 鵤寺倉印 木地盆 2.jpg法隆寺 鵤寺倉印とある奈良では定番の寺院系盆。
最近はめっきり見かけなくなってきました。


No.24 汲出碗 五客組 1.jpgNo.24 汲出碗 五客組
¥100,000- (税込)

口径:約7.8〜8.5p
高さ:約4.8〜5.5p

江戸後期〜末期ごろ。
瀬戸か。


No.24 汲出碗 五客組 3.jpg時代箱付き。
お箱には掘之手汲出茶碗とありますが、これは古唐津辺りの発掘品と勘違いされた書き付けで、実際は発掘ではなく伝世品の瀬戸系と思われます。


No.24 汲出碗 五客組 2.jpg二客にニュウ、五客共に小欠け有り。
いずれも馴染んでおり、それ程気になりません。


No.24 汲出碗 五客組 4.jpg


No.24 汲出碗 五客組 5.jpg時代味で育っており、産地は悩みましたが、もし漂白剤に浸けたら(浸けませんが)真っ白の瀬戸の土が露わになるであろうと推測しております。
過去に一客のみで仕入れたことは何度もあり、盃や茶器としてなかなか好評でしたが、好い時代箱に収まってお


メジコレに持参する商品の紹介はこれにて終了。
未紹介のものもいろいろございますが、会場にてお待ちしております!
posted by papindo at 15:36| Comment(0) | 商品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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