
画餅洞のアカウントで紹介している順番通りにアップいたします。
インスタでは複数枚の画像も掲載しておりますが、ブログでは画像少なめと簡単な説明になるかと。
ご興味ございましたら店頭、お電話、インスタグラムのダイレクトメッセージにてお問合せいただけますと幸いです。
会期の1週間ほど前までは、店頭での下見も可能ですので、お気軽にお声掛けください。
では、第二弾。
Session 5 画餅洞出品商品 No.13〜No.22

売約済み。sold.
高さ:約21.0cm
幅:約16.2p
奥行:約8.0p

耳、脚先、しっぽ付け根などにねずみに囓られた様なキズ有り。
一部彩色を残しています。

ちょっとぞくっとくる程。
基本的に当店の黒いものは愛らしくてそれでいて味があるという線を守って仕入れをしているつもりなのですが、時々、優しさ、甘さを微塵も感じさせないものに引き寄せられることがあります。
いつもは親しみを込めてお稲荷さんと呼んでいますが、お稲荷さまと呼ばずにはおられぬ気配。
写真に撮るとよく判りますが、筋肉、その下の骨格まで見ているような表現。
当方が扱ってきた稲荷神の中にあって最も正統で美しい方。
ねずみにガジガジ囓られても
微動だにされません。

お値段はお問い合せください。
幅:約22.0 × 21.0p
高さ:約2.5p
明治ごろ。

案外しっかりしており、使っていただけるものと思っております。
瓜の金蒔絵は後からのものと思われますが、擦れ、メクレも好い感じに馴染んでいます。
真ん中の亀裂を隠す目的もあったと考えられます。

そこで作られていたので我谷盆(わがたぼん)といいます。
とか、いちいち説明しなくても皆さまご存知、あまりにも有名になった幻の盆。
当初は屋根のへぎ板を使った閑散期の地元職人のささやかな内職の様なものだったといいます。
故に現存する数は少なく、古手のものは概ね小ぶりです。
キズはありますが、悩む必要も無い見やすい古手の我谷盆。
金蒔絵がなければ尚よかったのに…の声も聞こえてきそうですが、このヤツレ具合がしっくりきていて、なかなか好いと思います。

売約済み。sold.
高さ:約4.8p
幅:約3.0p
平安時代。

底部は座りを安定させるために台座部分を出土後に擦られた様です。
ルーペで確認すると、地金は赤銅と思われます。
鍍金の残留などは見つけられませんでした。
元々撮影の難しいものを古いi phoneで撮っているため、細かな部分を写し切れませんでした。ご了承ください。

いろいろなことがおありだったと推測出来ますが、その造形はしっかりと平安の時代感を残していると思います。
出土地は不明ですが、「甦る光彩 〜関東の出土金銅仏〜」に類似品がいろいろ掲載されています。ご参考までに。

自分の念持仏にするなら、この辺りをひとつといつも思うのですが、中々適いません。

売約済み。sold.
横幅:約37.5p
縦幅:約30.0p
高さ:約3.8p
江戸時代。前期ごろでしょうか。

若干のガタつき有り。
時代のスレ、汚れ、足の付け根に亀裂有り。
裏面真ん中の蝶の螺鈿に剥がれ有り。

裏の螺鈿は鳥と蝶。
これは、蜻蛉と蝶より時代が上がる春日盆の重要な特徴と言われています。
根来展などの図録に掲載されている古手の春日盆の裏は、だいたい鳥と蝶が多いです。

室町とまでは言いませんが、江戸でも前半はあるかと。
古手の縁は細く繊細です。

実品は南都根来系の橙色がかった朱です。
いろいろ書きましたが、古いのはやっぱり好いなと。

お値段はお問い合せください。
経筒本体の高さ:約20.8p
経筒本体の直径:約7.8p
平安時代。

昭和31年東京美術倶楽部の物品納税済書付 。

包は赤坂水戸幸か?

これは後に入手された方が製作を依頼したと思われます。当時の覚書き有り。

一応付いている程度にお考えください。

花器とされる際は置きでお楽しみください。

余分な緑青を落として磨いたクリーニングの形跡有り。
・状態について細々と書きましたが、いろいろと神経をつかうものではありますので、お目をお通しください。

ぼろぼろは間違いないのですが、本品は諸々整えられております。

が、破れから覗く銀はゆらめき、新しいなにかに生まれ変わった様な印象も。


売約済み。sold.
高さ:約12.7〜13.0p
幅:約11.0p
奥行:約6.7p
江戸時代。

狛犬の後ろ姿、縦に一本入る亀裂有り。
画像9枚目参照。
獅子の方は小さな当たりキズ程度です。

大好きな獅子・狛犬ですが、好みのものとなると案外見つかりません。
実際の犬の犬種に各々好みが強く表れるように。
獅子・狛犬については専門の本も多く、ここでは専門的なことには触れません。
江戸期のものは好き、合う、くらいで選べば良いと単純に思っております。
目が合いましたら是非。

売約済み。sold.
高さ:約14.8〜15.5p
直径:約15.5〜16.0p

元は水車小屋内部などでの歯車の一つと思われます。
欠損やカスガイ直しがありますが、すべて本品の美観の内かと。
この手のものとしては小ぶりな方です。

水を張ると直し部分から水は漏れます。
直し部分の下までなら直水も大丈夫です。

歯車としての仕事を全うした後、見立てられて火鉢になったり生まれ変わって後半生を歩んでいるのをたまに見かけます。


売約済み。sold.
高さ:約7.2p
最大幅:約6.0p
鎌倉〜南北朝ごろか。

膝下はおそらく火中による荒れと思いますが、元々こういう抜けの悪い作りだったか判断が難しく。

結果から言うと、集まりませんでした。

金銅仏を作れる技術があればそれは公であり、不思議な感じの民間仏にはそうそうならないという当たり前の事実に今さら気付くという…。
例外的な存在は鉄仏くらいでしょうか。
しかしご存知の様に鉄仏というのは滅多に見かけません。

黒さも充分。
鍍金などあったらいりません(今だけ)。

¥88,000-
本体の高さ:約6.0p
台座含む高さ:約8.2p
室町時代。

左お手の持物は宝塔と考えると、欠損は宝棒で、尊像は毘沙門天かと。
胴部に鎧の様な線も見えなくはないです。


詳しいことは一つ前のNo.20で書きましたが、まぁそうそうあるわけないのです。
この計画は挫折しましたが、先ほどのものと合わせて二体だけはなんとか。

ご容赦ください。

¥45,000- (税込)
高さ:約12.2p
最大幅:約5.7p
時代不明。江戸〜明治ころか。

光の反射で焼けた杉の様に写っておりますが、しっかり時代がついております。

つまり何も判らないものを売ろうとしている訳です。
一応推測では、地蔵菩薩ひょっとして如来もしくは神像の線も。
時代は明治はあるかと考えておりますが、判らんもんは判らんと。

簡素の極み、これで完成。
語り得ぬものについては沈黙しなければならないとかそれらしいことを書きつつ、
ただ一つはっきり言える事は、なんかロボットみたいでかわいいんです。
まだまだ、紹介続きます。
No.23〜は第三弾にて。
Stay tuned!