「Session5」のインスタグラム公式アカウントでも各店舗順次、出品商品の紹介をしていただいておりますが、こちらは画餅洞アカウントで紹介している画餅洞のSession5出品商品リストです。
画餅洞のアカウントで紹介している順番通りにアップいたします。
インスタでは複数枚の画像も掲載しておりますが、ブログでは画像少なめと簡単な説明になるかと。
ご興味ございましたら店頭、お電話、インスタグラムのダイレクトメッセージにてお問合せいただけますと幸いです。
会期の1週間ほど前までは、店頭での下見も可能ですので、お気軽にお声掛けください。
では、第二弾。
Session 5 画餅洞出品商品 No.11〜No.19です。
No.11 春日 高坏
売約済み。sold.
天板 縦×横:約18.5×19.0p
高さ:約21.5p
江戸〜明治ころ。
天板と高台に古い欠け有り。(すでに馴染んでいます。)
裏面などに亀裂が少々ありますが、これ以上広がる心配はなく、しっかりしております。
根来塗も多い四方隅入りの高坏ですが本品は木地なりで小ぶり。
これはこれで上品かつ飾り易い様に思います。
No.12 チベットの黒い箱
売約済み。sold.
幅(でっぱり部分を含む):約53.0p
奥行:約29.0p
高さ(一番高い奥の角部分):約30.0p
想像されるよりは少し小ぶりです。
20世紀初期ごろ。
天板に古い割れ、鉄のかすがい直し有り。
同じく天板奥にひび有り。
底板の角穴の直しは木の塊で埋めた製造時からのものと思われます。
平らな所にそのまま置くとガタつきがあります。
チベットの道具はその生活様式から、黒く育っているものが多く、激しい味から時代を古く鑑定しがちです。
本品も200〜300年前の貫禄ですが、実際は100年経つか経たないかといったところでしょうか。
それにしても木味を超えて土味かと見まがう質感。
ベタつきなどはありません。
歪んだ板をごりごりにハツリ、穴の開いた材を底板にし、穴は木の塊で塞ぐ、割れた天板を裏から留めた直しのかすがいは表面に貫通。
書けば書くほど、それのどこがよいのか?と尋ねられそうですが、コレでいいのだと思える感性に畏怖、憧れを抱いているのかもしれません。
No.13 漆職人の小引き出し
¥85,000- (税込)
幅:約22.5〜24.0p(漆の盛り上がりによる差)
奥行:約35.0p
高さ:約22.0p
明治〜昭和。
天板をパレットに。
天板の、側面の景色がよいです。
引き出し上段の中まで漆がびっしりです。
中段の引き出し開閉がやや固いくらいで、これといったキズや欠損はありません。
天板を漆の混ぜ合わせなどで使い続け、側面にはその余剰分が流れ続けて激しい油絵の様。
引き出し上段も使った様で、これだけでも観れるほどです。
小引き出しですが、絵を求める様な気持ちで。
骨董の世界にあって時代をあまり問わない不思議なジャンルです。
続きまして、漆関係。
絵を求める様な気持ちで観ていただければ。
塗りと研ぎ出しを繰り返しているため漆の層が厚く、非常に丈夫なものでもあります。
各バラ売り。
昭和。
No.14-@ 漆職人の丸盆
¥33,000- (税込)
直径:約23.0p
重なった漆の層は厚く、手取りは重め。
表裏楽しめます。
No.14-A 漆職人の角盆
¥28,000- (税込)
幅:約24.0p
最初は混ぜ合わせに使ったか。
景色は激しめ。
No.14-B 漆の小盆
¥18,000- (税込)
直径:約14.5p
こちらは意識的に仕上げたか。
塗りと研ぎ出しを繰り返し。
今回は木地盆を三種。
No.15〜NO.17 木地盆その1〜その3
No.15 木地盆 その1 アラガタ盆
¥80,000- (税込)
直径:約25.0〜26.0p
明治〜昭和
小さな亀裂等はありますが、ご使用に問題なくしっかりしております。
座りも良いです。
アラガタとは仕上げ前の木地を乾燥させるため、まさに荒く型を挽いた状態を指します。
いわば作りかけの状態で、仕上がってもいないのに流通するものがたまにあると云うことはご存知の方も多いかもしれません。
しかし、稀にそれはそれで完成させたものがあります。
本品は作りかけなどではなく、おそらく木地師などが自分使い用に仕上がっていない様に見えて実は仕上げているという、ちょっと変わった木地盆です。
古い本をめくってみると、古民具や古民藝などの著書も多かった故・安岡路洋さんが会津アラガタ盆として少し書かれたものがあるぐらいで、モノの本にもあまり出てきません。
囲炉裏の周りで煙草盆とでもしたのか、焦げたりぶつけられてへこんだりと、あまり大事には扱われなかった様なモノしか見たことはなく、手にするのはこれで三度目です。
これは銀山盆や我谷盆よりないものと個人的に思っております。
No.16 木地盆 その2 行李蓋莨盆
¥48,000- (税込)
横幅:約29.5p
縦幅:約22.0p
明治ごろ
これといったキズはありません。
使用による木味の深み等、申し分ないかと。
お茶の世界では行李蓋莨盆と呼ばれ、時に箱入で大層に伝世することもある一ランク上?の木地盆。
盆の本にも必ず登場するちょっとしたブランド盆です。
茶席の煙草盆とされることなどから、私はその辺の雑器盆とちゃいますよって〜てな感じ。
気取ったものとも観えますが、この味と上品さをあえて酒器盆へと貶めるのもありかと。
立ち上がりもこの手のものとしては低く、使い易い良い盆です。
No.17 木地盆 その3 楕円深盆
売約済み。sold.
横幅:約35.5p
縦幅:約25.0p
明治ごろ
昔の虫喰い跡などありますが留まっており、座りも安定しています。
洗脳、暗示でしょうか…。
骨董歴半年ほどなのに骨董屋になろうか、なりたいと思ってなれるのかと悶々していた頃、青柳恵介さん著「骨董屋という仕事」を読みました。
こんな盆に小壷が乗っているイメージの表紙でした。
これがどうやら最高に格好良い世界観に違いないと当時想いを巡らせ、自分なりに勘違いをし続けた結果、こんなところに辿り着き…。
No.18 モバ族 木像
売約済み。sold.
台座含む高さ:約38.0p
本体高さ:約34.5p
台座:約13.0×13.0p
20世紀初期ごろか
枯れきって虫喰い跡などもありますが、現在は安定しています。
胴部の空洞はもちろん元からのものです。
取り外し可能な特注の台座が付いております。
西アフリカ、トーゴ、モバ族のチチェリと呼ばれる木像です。
小型の可愛らしいものは何度か手にしたことがありましたが、このサイズで胸の部分が抜けているものは初めて手にしました。
虚ろだから満ちるという老子の言葉を思い出させる木の造形。
これで自然体と云ったところでしょうか。
可愛らしく見えたり、物憂げに見えたり、やっぱりちょっと恐くもあり、それが魅力と思います。
特注の台座が木像のシルエットを崩さない感心させられるもので、これも決め手でした。
No.19 古銅 鍍金の燕
売約済み。sold.
幅:約18.0p
台座含む高さ:約11.0p
室町〜江戸前期ころか。
同じ様に今も作り続けられているものですが、この手としては古手と思います。
上下分割する作りで、後世に銅線で簡単に留められています。
へこみや、時代汚れあり。
アクリル台は差し込みで外せます。
御神輿などを飾る神の使い鳥としての古銅の燕です。春を呼ぶ渡り鳥に昔の人も吉祥を感じたのでしょう。
この手は時代が若いとぺらっと薄いもので、それはそれで可愛らしいものですが、時代が上がると厳しい造形で鍍金も厚い印象です。
本品は、彫りは丁寧、眼は鋭く、地金も鍍金も厚く、古手の様相をよく表していると思います。
当店の黒いものたちの中にあって、目立つことこの上なしの輝く燕。
Session5出品商品のお問い合わせや下見に来られる方も増えてきました。
Session5商品紹介、まだまだ続きます。
No.20〜は第三弾でご紹介いたします。
Stay tuned!
◆ Session5 ◆
<会期>
2024年
3/2(sat)13:00〜18:00
3/3(sun)11:30〜16:30
<場所>
ルーサイトギャラリー @lucitegallery
〒111-0052 東京都台東区柳橋1丁目28-8
http://lucite-gallery.com/
<出展店>
大吉 @sugimotoosamu
古美術 小林 @kobijutsukobayashi_
古美術 三樹 @kobijutsu_miki
古美術 28 @artandantique28
こっとう 画餅洞 @antique_wahindo
問い合わせ:古美術 小林 090-8504-7944
インスタグラム Session5 公式アカウント
Session 5(@session5_lucite)
2024年02月08日
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