2022年02月15日

<Session 5> 画餅洞の出品商品リスト 第3弾 No.21〜 No.30

session5 4.jpg第三弾です。
Session 5 画餅洞出品商品 No.21〜No.30。

「Session 5」のインスタグラム公式アカウントでも各店舗順次、出品商品の紹介をしていただいておりますが、こちらはインスタ画餅洞アカウントで紹介している「Session 5」の出品商品のリストです。

画餅洞アカウントでは<まとめ><ハイライト>からも商品リストをご覧いただけます。
画餅洞インスタプロフィール画面からの画像の赤丸(?)のところをぽちっとしてください。
現在、その1 No.01〜10、その2 No.11〜No.20、その3 No.21〜No.30をアップしています。

インスタでは複数枚の画像も掲載しておりますが、ブログではそれぞれほぼ一枚ずつの画像と簡単な説明しかなく申し訳ありません。
ご興味ございましたら店頭、お電話、インスタグラムのダイレクトメッセージにてお問合せいただけますと幸いです。
会期の1週間ほど前までは、店頭での下見も可能ですので、お気軽にお声掛けください。


<Session 5>

会期:2022/3/5(sat)、3/6(sun)

3月5日(土) 13:00〜18:00
3月6日(日) 11:30〜17:30

場所:ルーサイトギャラリー @lucitegallery
〒111-0052 東京都台東区柳橋1丁目28-8
http://lucite-gallery.com/

出展店
小林 @kobijutsukobayashi_
大吉 @sugimotoosamu
古美術28 @artandantique28
古美術三樹 @kobijutsu_miki
こっとう画餅洞@antique_wahindo

問い合わせ:古美術 小林 090-8504-7944

インスタグラム Session 5 公式アカウント
Session 5(@session5_lucite)

では、第三弾。
Session 5 画餅洞出品商品 No.21〜No30。
No.31〜も順次アップする予定です。

No.21 神像。皇子か童子か.jpgNo.21 神像。皇子か童子か。

お値段等はDM、店頭、お電話にてお問い合わせください。

高さ:約17.0p
最大幅:約7.8p

室町時代ごろでしょうか。


No.21-2 神像。皇子か童子か.jpg虫喰いが多数有り、まだ木くずが出ます。
背中は特に傷みがあります。
枯れきって非常に軽い手取りです。

さて、神像としましたが、どなた様でしょうか。
宝筥(ほうきょ)を持つことから、毘沙門天の末の子供、善膩師童子(ぜんにしどうじ)、もしくは聖徳太子の脇に控える殖栗皇子(えぐりのみこ)の可能性が高いと考えておりますが確証はありません。

置かれた場所や光の当たり方などで優しくなったり、厳しく恐くも観えたりというのは、優れた彫刻品が持つ資質として大切なことだと常に思っております。

流れ仏などもそうですが、枯れてなお魅力が増すのは、作者の技量か、時代の信仰心がそこに留まる故かなどと少し難しく考えたりするのですが、現代の人間がカタチからすべてを読み解こうとするのは少々無理なことなのかもしれません。


No.22 木彫の黒いお稲荷さん一匹.jpgNo.22 木彫の黒いお稲荷さん一匹。

売約済み。sold.

高さ:約15.0p
幅:約6.0p
奥行:約9.0p

江戸〜明治ごろ。


No.22-2 木彫の黒いお稲荷さん一匹.jpg耳先、口にくわえていたであろう巻物などに欠け有り。
煤で真っ黒です。

前脚がしっかりとした柴犬体型のきつねさん。
本来一対のものですが、一匹だけで出てきました。
かわいらしさにすっかりやられて、ちょっと溺れ気味の仕入れになってしまいましたが、悔いはありません。


No.23 銅のたらい.jpgNo.23 銅のたらい。

税込み ¥10,000-

直径:約28.0〜32.0

昭和。
ご覧の通りの状態です。
少し水を張れる部分もありますので、花器などへの見立ても可能かと。


No.23-2 銅のたらい.jpg店を開けた時からたらいが好きで、初回の大きずもの展の時にも渾身の(自己評価で)たらいを出品し、たらい愛について書きました。
あれでどこか燃え尽きてしまったのか、もういいいかナという気持ちになっておりましたが、これを見つけて再燃です。

たらい一つあれば人間は生きてゆけると書いた作家の一文を真に受けて、使えないたらいをまた一つ。


No.24 根来折敷.jpgNo.24 根来折敷。

お値段等はDM、店頭、お電話にてお問い合わせください。

幅:約35.7p×36.7p
高さ:約2.9p
桃山時代〜江戸初期ごろ。


No.24-2 根来折敷.jpg合箱有り。

真ん中にうっすら丸い跡が有ります。
角々に小さな当たりキズや使用によるスレ等は有りますが、問題なく使っていただける良い状態です。

時代があり、赤黒の景色も好く、立ち上がりは薄く低く、状態は良い。
これだけ条件が揃った折敷を仕入れたのは久しぶりな気がします。

やっぱり良いのを一枚は手元に、という心の声に従いました。


No.25 黒い時代の膳.jpgNo.25 黒い時代の膳。

売約済み。sold.

幅:約32.2p×32.5p
高さ:約6.5〜7.0p
室町末〜江戸初期ごろ。


No.25-2 黒い時代の膳.jpg角に欠け、メクレや当たりキズが有ります。
角内側に沿って底まで抜けている亀裂が有ります。これ以上は広がらないかと。画像をご参照ください。
四ッ脚先は欠けや虫喰いがあるものの不思議と安定しており、がたつきはありません。
キズを気にされる方も多いかと思いますが、ご使用にさほど問題ないと考えております。

黒根来膳とか言いたくなる様な、とにかく古格ある時代隅切膳です。
傷みはありますが、問題なく使っていただけます。
この一見地味ながら奥行きのある古漆器の魅力をうまく画像では伝えられません。
会場でちりちりの断紋と古い漆器の落ち着いた姿をご確認ください。


No.26 根来足付四方折敷.jpgNo.26 根来足付四方折敷。

売約済み。sold.

幅:約31.5p×31.5p
高さ:約3.9p
室町時代〜江戸初期ごろ。


No.26-2 根来足付四方折敷.jpg今はなき萬野美術館旧蔵品。管理番号1451(旧番号487)。
箱有り。

時代の断紋から漆の浮きが有ります。
現在安定しており剥がれは留まっていますが、ごしごし拭いたりはしない方が良いでしょう。
真ん中横一直線に入った亀裂に古い弁柄漆の直しが有ります。
角々に当たりキズ、1ヶ所木釘が飛び出した部分が有ります。
すべての欠点も魅力の内と思わせる一枚です。

赤と黒の激しい色の対比、華奢ともいえる繊細な作り。
この隅を切らないタイプで古手のものは以前から憧れておりましたが、ついに手元に、といった感慨があります。


No.26-3 根来足付四方折敷.jpg今はなき萬野美術館の旧蔵品です。
萬野美術館は、戦後屈指の古美術コレクター実業家 萬野裕明(まんのやすあき)が1988年大阪心斎橋に開館しました。
しかしカリスマ亡き後、経営難などで2004年惜しまれながら閉館。
現在、萬野コレクションの国宝、重要文化財を含む約200点は当店からほど近い京都の承天閣美術館に寄贈されています。
そのほかのコレクションは主に海外で競売に掛けられたりして民間にも流れたという話です。
大きな競り市などで何度か萬野コレクションの売り物は見たことがあったのですが、まさか当店に廻ってくるとは…。


No.27 藁馬たち.jpgNo.27 藁馬 各バラ売り。
    画像以外のものもあり。

売約済み。sold.

小さなもので高さ:約7.0p
一番大きなもので高さ:約18.0p

大正時代〜昭和も終わりごろまでいろいろです。

今回の当店のお土産的商品です。
このジャンルは底なしですので、あえて手を出さないようにしているのですが、造り、形に惹かれたものを少しセッション5に。

神送り、神迎え、招福、豊作、厄払い、交通安全まで。
これらの役を担うという藁馬たち。

ま、難しいことは抜きにして一頭いかがでしょうか。


No.28 春駒(女春駒).JPGNo.28 春駒(女春駒)。

売約済み。sold.

全体の縦の長さ:約35.0p
馬の頭の長さ:約14.5p

明治ごろでしょうか。
木製。

産地不明。

表面の亀裂や多少のメクレなど有ります。
馬鈴とそれを留める紐は後補と思われます。

これを振り振りしゃんしゃんさせて舞います。
手持ちのタイプは女春駒と言い、乗馬型の男春駒と二種類あり、豊作、大漁を願う神事の道具です。
かつては日本各地で行われた風習だったようですが、現在この芸能は佐渡にのみ残っているとのこと。
本品は明治ごろのものと思われますので、まだ佐渡以外で行われていた可能性が高く、産地は不明とさせていただきました。

なかなか貴重な歴史の資料です。
馬の表情も好く。


No.29 踏馬御免.JPGNo.29 踏馬御免。一対。

税込み ¥29,000-

幅:約13.3p×2
縦(紐、鈴含む):約22.0〜22.5p

江戸時代〜明治ごろ。
木製。

ウブなりで汚れが有ります。
小欠け、漆メクレが有ります。
すべてのパーツがおそらく当初のままで残っていると思われますが、紐は危うい状態で鈴の下がっている一本は切れています。(撮影では簡単に留めております。)

古裂などではたまに見掛ける踏馬御免の馬飾り。
染め布以外の木製というのは案外残っていないものかと。
昔は少し勘違いをしておりまして、武士などがそこのけそこのけお馬が通るという、ちょと傲慢な文言かと思っておりました。
正確には、結婚式などで祝馬に付けられ、お目出度いお馬が通りますのでちょっとどいてくださいね〜ぐらいの意味だそうです。

それにしても現代の感覚で観ると、文字の圧が強いです。
自転車とかにつけてみたい気がしないでもないですが....。
跳ね馬乗りの方も必見です。


No.30 宇賀弁財天.jpgNo.30 民衆仏。八臂 宇賀弁財天か。

売約済み。sold.

高さ:約28.0p
最大縦:約11.6p
江戸時代。


No.30-2 宇賀弁財天.jpg小欠け、小さな亀裂、時代汚れ等ありますが、味よく、大きさもある民衆仏です。

ぱっと見ると千手観音かと思いましたが、八臂(八本手)で頭頂部にとぐろを巻いた蛇らしきもの。
おそらく宇賀神と弁財天が習合した宇賀弁財天(宇賀神将)と思われます。

そもそも数が少なく、現存しているものは精緻な彫刻のものが多い印象ですので、民衆仏のモチーフとしてはかなり珍しい気がいたします。
琵琶を持つ音楽神の二臂弁財天とは異なり、八臂弁財天は戦闘神の性格が強いと言いますが、このお顔を見ていると、いろいろあったけど今はもう穏やかな日々で、といったところでしょうか。


このブログでのセッション5の画餅洞出品商品リスト、この後も続けます。
次は第4弾 No.31〜順次更新予定です。
インスタグラムの「まとめ」もリストを追加する予定にしております。
いろいろ、Stay tuned!
posted by papindo at 18:02| Comment(2) | 商品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
blog更新ありがとう御座います。
21番の神像素敵ですね。
催事楽しみです。行けたら良いのですが。。。
Posted by 藤太 at 2022年02月15日 19:16
いつもご覧いただきありがとうございます。
なるべくフル回転で順次アップしていきます。

お会い出来るのを楽しみにしておりますよ〜!
Posted by papindo at 2022年02月15日 20:06
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