5組の骨董屋の5つの様、5回目。5年目。
今回のタイトルは、Session 5。
今年もまた、3月に柳橋にてお目に掛かるのを心待ちにしております。
<Session 5>
会期:2022/3/5(sat)、3/6(sun)
3月5日(土) 13:00〜18:00
3月6日(日) 11:30〜17:30
場所:ルーサイトギャラリー @lucitegallery
〒111-0052 東京都台東区柳橋1丁目28-8
http://lucite-gallery.com/
出展店
小林 @kobijutsukobayashi_
大吉 @sugimotoosamu
古美術28 @artandantique28
古美術三樹 @kobijutsu_miki
こっとう画餅洞@antique_wahindo
問い合わせ:古美術 小林 090-8504-7944
インスタグラム Session 5 公式アカウント
Session 5(@session5_lucite)
「Session 5」のインスタグラム公式アカウントでも各店舗順次、出品商品の紹介をしていただいておりますが、こちらは画餅洞アカウントで紹介している「Session 5」の出品商品のリストです。
画餅洞のアカウントで紹介している順番通りにまとめてみました。
インスタでは複数枚の画像も掲載しておりますが、ブログではそれぞれ一枚ずつの画像と簡単な説明しかなく申し訳ありません。
ご興味ございましたら店頭、お電話、インスタグラムのダイレクトメッセージにてお問合せいただけますと幸いです。
会期の1週間ほど前までは、店頭での下見も可能ですので、お気軽にお声掛けください。
では、第一弾。
Session 5 画餅洞出品商品 No.01〜No.10です。
No.01 三宝荒神。
フライヤー掲載品。
売約済み。sold.
台座を含む高さ:約21.5p
本体最大幅:約13.0p
江戸時代。
虫喰い、小欠け等有り。
本体は一木の彫り出しです。
お札や石像などでは見掛けますが、古い木彫で残っているものは数多くはないかと。
青面金剛か三宝荒神かで悩みましたが、荒神さんと思われます。
荒神はインド由来の尊像ではなく、日本仏教信仰の中で独自に発展したと云われています。
日本古来の荒魂(あらみたま)に古代インドの夜叉神の形態が取り入れられ、神道、密教、山岳信仰など様々な要素が混交して現れたかたちであると。
穢れや災いを浄化する火の神さまとして台所を守るとも云われています。
No.02 石のお稲荷さん一対。
売約済み。sold.
高さ:約19.5p
幅:約8.0p
奥行:12.0p
明治ごろでしょうか。
石造。
耳先、しっぽ先に小欠けが有ります。
神の使いとして、または狐そのものが神であるとか。
この辺りは深入りすると収拾が付かなくなってしまいますので、この辺でやめておきます。
ほどよい大きさで姿もよく、お顏に愛嬌があり、石造というのがうれしいところ。
No.03 ブリキのてんとう虫。
No.04 吊り下げ式の赤玉漆盃。
No.03 ブリキのてんとう虫。
売約済み。sold.
長さ:約7.6p
昭和。
ブリキ。
ネジがなくなっており、今は動きません。
彩色剥がれが有ります。
No.04 吊り下げ式の赤玉漆盃。
税込み ¥38,000-
口径:約12.0p
高さ:約4.8p
江戸時代。
口縁、高台に一部漆メクレがあります。
菊花部分は銅製。
ただの自己満足ですが、一緒にご紹介したくて温めておりました。
てんとう虫は天道虫と書くぐらい吉祥の印。
身体に留まると幸せが訪れるとも。
今回のセッション5、当店のマスコットキャラ的な重要なポジションです。
一緒に並べた赤玉の漆盃も天道虫のイメージでしょうか。
No.05 歯車火鉢。
売約済み。sold.
直径:約35.0p
高さ:約28.0p
それほど大きくはありません。
江戸〜明治ごろ。
全体的に傷みはありますが、すべて景色と呼べるものかと。
外側にかすがいが穿たれています。
内側は鉄で、亀裂があります。
新しめの合箱有り。
火鉢を本気で落札したのはひょっとしたら業者になって初めてかもしれません。
ウブ出しなどで火鉢があるなんて聞くと、だいたいゲンナリするものなのですが…。
近年の骨董界では最も売れ筋から遠いところにあるような火鉢ですが、これは入手しないわけにはゆきませんでした。
水車小屋などの歯車の転用でしょうか。
中は銅板が一般的ですが、本品は鉄製でこれがまた好く似合っています。
花器にされたり、植木を入れられたり。
極めてインパクトのある木のオブジェともいえます。
No.06 木の薬研。
税込み ¥29,000-
長さ:約53.8p
幅:約10.6p
高さ:約10.0p
江戸〜明治ごろ。
全体的に傷み、虫喰いなど有ります。
薬草、薬材などを磨り潰したりする時に使用する道具、薬研。
民藝の世界では木味の好いものは花器に見立てられたりしますが、これはまったく別の意識から飛んで来ました。
先端は、ずいぶん攻めましたネ。
これといったアート論など持ち合わせておりませんので上手く言えませんが、とっておきの彫刻品を手に入れた気分です。
No.07 木のこぶの捏鉢。
売約済み。sold.
最大幅:約42.3p
高さ:約11.5〜14.5p
江戸時代。
一部亀裂など有ります。
堅い木のこぶの部分を刳り抜き、更に持ち手部分を削り出しています。
こちらもまた今現在は流行らぬものかもしれませんが、ここまでのものはそうはないかと。
こぶの隆起を活かしつつ、迷いなく生み出された形と思います。
No.08 フランスの大きな木の蓋。
売約済み。sold.
直径:約38.0〜39.5p
高さ:約11.0〜13.3p
フランス 19Cごろでしょうか。
鉄のかすがいが好いアクセントです。
亀裂、口縁の欠けなど有ります。
フランスには陶器でオムレツ専用皿なんてものがありますが、それに似た作りです。
これもまた仕入れちゃいけない(売りにくい)けれど、仕入れなくては気が治まらない、そんな風に感じたものです。
No.09 古銅 懸仏 金峯山 出土。
売約済み。sold.
本体高さ:約7.3p
本体最大幅:約6.0p
平安末〜鎌倉初期ごろ。
頭頂部に荒れ、側面に欠けなど有ります。
一部に鍍金を残しております。
裏面はウブなりで、砂混じりの緑青などが付着しています。
古い春日杉の台は当店で合わせたもので、木のブロックで仮押さえしているだけです。
台座のサイズ(脚の部分を含む)
幅:約14.0p
高さ:約5.0p
奥行:約11.0p
金峯山 出土というのは吉野山や大峯山辺りの山岳霊場を指します。
古代から修験の聖地であり、この地に埋められた信仰遺物には蔵王権現など、ちょっと一味違う上作のものが多い様に思います。
金峯山らしい白金とも云われる銅味にこの表情。
残るなら自分のものに…と本気で考えておりますが、さて…。
No.10-@〜D 金峯山 経塚出土 遺物 残欠@〜D
古銅 平安〜鎌倉ごろ。
是非バラ売りにとのリクエストがありましたので、2点セットのものも含め、計5点のバラ売りとさせていただきます。
No.10-@ 化仏 残欠
売約済み。sold.
長さ:約3.0p
仏さまの頭の上の仏、化仏です。
No.10-@ 化仏 残欠 裏面
No.10-A 古鏡 残欠
売約済み。sold.
最大幅:約4.5p
鏡の真ん中、鳥のお尻の部分。
光を当てると蓮弁の様な彫りが確認出来ます。
No.10-A 古鏡 残欠 裏面
No.10-B懸仏の胴部残欠
売約済み。sold.
長さ:約3.2p
胴部のよいところ。
まさにうれしい残欠と思います。
No.10-B懸仏の胴部残欠 裏面
No.10-C 盤の縁と装飾部分 残欠 2つセット
売約済み。sold.
縁残欠の長さ:約6.3p
装飾部分残欠の幅:約3.0p
縁には鍍金がしっかり有ります。
No.10-D 古鏡 残欠
売約済み。sold.
長さ:約10.6p
@〜Cより時代は下がりますが、長さ、重さがありますので、書鎮等にしても面白いかと。
No.10-D 古鏡 残欠 裏面
あれはいつだったか、京都の細見美術館での確か「末法」という杉本博司氏の展示で、金峯山の経塚遺物が山の様に積まれた光景に、しばし唖然とした思い出が。
こんな見せ方格好いいと思うと同時に、一つくらいくれたって…と思ったものでした。
そして、やっとこれだけ手に入れました。
今回は当店ブログにしては珍しい早めの商品紹介リスト第一弾ですが、
流行らぬものでも自分たちが好きなものにもう一度光を当てる、なんて書けば随分大仰ですが、気持ちはいつまでもそうありたいと思いつつ。
セッション5の画餅洞出品商品リスト、この後も第二弾〜続けます。
インスタグラムでも「まとめ」でリストアップする予定にしております。
いろいろ、Stay tuned!
会期一週間ほど前までは店頭にて下見もしていただけますので、お気軽にお声掛けください。
時折、拝見しております。三月の催事楽しみにしております。
引き続き出品商品 第二弾No.11〜もアップする予定にしています。
また3月にお目にかかるのを楽しみにしています!