先日もお伝えしましたが、9/15(土)〜17(月・祝)は京都文化博物館の「ろうじの骨董市」に出店いたしますが、画餅洞店舗もOPENいたします(少々営業時間に変動がある予定ですので、ご確認ください)。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、遂に、遂にこの時がやってきました!
15年に渡って、特に遠方からお越しになられたお客さまにはお勧めしてきました。
画餅洞の斜め裏にある千本釈迦堂(大報恩寺)。
いよいよ、東京国立博物館で特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」として展示されます。
画餅洞に来られるお客さまは、北野天満宮、上七軒というのはまぁコースに入れられることが多いんですが、ここを忘れてる方があまりにも多い。
正式名称の「大報恩寺」なんて言われても地元の人間はいまいちピンときません。千本釈迦堂でんがな。
道案内の看板も「千本釈迦堂(大報恩寺)」となっているぐらい千本釈迦堂で定着しています。
ウチの店から歩いてすぐそこ、店の裏手と言ぅてもえぇぐらいです。
一部の仏像好きの方々の間では周知の事実ですが、とにかく素晴らしい鎌倉時代中心の等身大以上の仏像が盛りだくさん。
ハットリさんが常日頃から、「まさか、こんなところにこんな凄い仏像が無造作にと驚く程。」、「もっとちゃんときれいに展示したらいいのに。」、「霊寶館と云う名の小ぶりの体育館みたいなところに、自然光当たらず、照明奮わずで、どーんどーん置かれて、イマイチ仏像が引き立たない…。」とお客さまに話しておりました。見るべきやとお勧めしても、実際に行かれた方は多くはないかと思います。行かれた方々はちょっとびっくりしていたみたいですが。
それが、遂にですよ!
しかし京博やなくて東博か〜い!
いつ行っても自分以外の拝観者に会ったことがなかったのに、東京で行列になるのかと想像すると、だから前からお勧めしてたのにと…。
東博での展示が決まったという情報を得た時のハットリさんなんぞは「だから、ずーっとすごいのあるって言ってたやん。」と自分のことの様に喜び、「東京で行列作って並ぶがいいわぁ!」と変な優越感に浸り、「オレがずーっと言ってた。」と強調し、まるで自分が勧めてきたから今回の特別展が開催されることになったみたいな勢いです。な〜んも関係ありませんがね。
本日は店にちらりと関係者の方もいらっしゃり、釈迦堂で撮影があるとお聞きしたので、こんな機会は滅多にないと、私あさひとハットリさん交代でちょっくら撮影風景を見学をしに行ったり、搬出などの裏話もお聞きしたりし、ただいま画餅洞コンビ更に盛り上がっております。
東博という良い環境でどんな風な演出で展示されるのか益々楽しみです。
釈迦堂からは9月10日ごろから搬出されるようで、それまでならゆっくり見られますし、見比べられたい方はお急ぎを。
あ、因みにこの記事は「帰りには是非、画餅洞(わひんどう)にお立ち寄りください!」と云うアピールでもあります。
あとですね、以前から言いたかったことをここでひと言。
遠方からお越しのお客さまによく「ここら辺も西陣っていうんですか?」と聞かれますが、声を大にして言いたいです。実際言ってますが。
ここが、西陣です。
ガイドブックや雑誌の京都特集で西陣エリアが注目されるようになったのは本当に有難いことなのですが、いわゆる本来の「西陣」からどんどん広がったり、狭まったり、ズレたり。
応仁の乱で山名宗全・西軍の本拠地だったのが千本釈迦堂。即ちこここそが西陣です。
と云う、今回は西陣原理主義的な内容になってしまいましたが、釈迦堂の仏さまたちはしばらく長期出張にお出掛けになられますので、京都で静かにご覧になりたい方は、ここ10日ほどがチャンスです。
今回の東博の展示では仏さまたちはご出張ですが、もちろん本殿等の建造物はお出掛けになりません。
本殿自体も鎌倉時代創建のまま、京洛内で最古の建造物で国宝に指定されている見どころのあるものです。
是非!
そしてお帰りには画餅洞にお立ち寄りくださいっちゅうアピール再び、でした。
追伸:前回の記事で触れた大文字のこと。補足があって書くつもりが、今回は西陣どっぷり話になって書ききれなかったのでまた今度ということで…。
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