
画餅洞にしたらちょっと変わり種?のラインナップとなっております。
2月19日(日) 20時50分〜22時ごろ終了予定です。
皆さまのご入札をお待ちしております。
画餠洞 Yahooオークション出品ページはこちら
ちょっと変わり種?と書きましたが、なぜかというと、
ここしばらく、長年のコレクターさんのお品買取りやご近所さんのお品処分等が立て続けにあり、ウブ出しの仕入れが大量にあったから。
店には置ききれないので、あっちで売りこっちで売りしましたが、ヤフオクをご覧になっている方にお好きな方がいらっしゃるのでは?というものを今回出品しています。
少々店の毛色と違うものもありますが、お好きな方に楽しんでいただければと思います。
お好きな方の・・・と書きかけて、そこはちょっと待った。
この方の出番です。
前回にも書きましたが、殴り書きのような、判読難解且つ何の商品説明にもなっていないような気がする原稿のようなものを私あさひに渡してくるハットリさん。
そんな商品説明が意外と色んな方から「面白いねぇ」と好評なようで、私としましては一安心していたのですが、さすがに今回は・・・。
今回はウブ出しのお品が多く、専門外のお品の商品説明を捻り出すのに、考え込んでいたようです。
「普段扱わないから専門知識がほとんどない。何にも書けない・・・」と。
ハットリさんは今回出品順に原稿を書いてはりましたんで、画餅洞出品商品を人気順などではなくて、出品時間順に見ていただくとその悩みの過程が時系列でお判りいたただけるかと思います。
最初の唐津などは書けるジャンルなので比較的分かりやすい内容になっていますが、櫛や笄となってくると段々文章が捻り出せなくなり、なんと今回は商品そのものよりも、自分が説明出来ないことを説明するかのような説明に。
「文に意味を与えるのは思念と云いますが、笄に私の念のない私は、またこう書くよりいたし方ありません。
詳しいお好きな方のお目に留まれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。」
説明すること放棄してますやん・・・。。
更には「私の言語の限界が私の世界の限界である」とか書いてみたり。
これ、ヤフオクの商品説明の文章なんですけど・・・。
本来ならばこんな原稿は私がボツにしなければならないのですが、書けない苦しさが却ってハットリさんの普段押さえ込んでいるヘンタイ的な地の部分を出す文章となったようで、ま、面白いからえぇかぁと、そのまま採用してしまいました。
是非時系列で楽しんでいただければ、と思います。
櫛、簪、笄などで苦しんだ後、五鈷杵と金剛盤で「これは書ける!」と思ったか、急に饒舌になっております。
判らないことは判らないと書いてしまっていますが、判ること、キズや状態はきちんと記載しておりますのでその点はご安心くださいませ。
骨董界に身を置くものとして、あまりにお粗末な気もいたしますが、
「語りえぬものについては沈黙せねばなりません」。
ちなみに「ハットリさん、今回これ何押しですのん?」と尋ねると、一言「ウィトゲンシュタイン。」と。
骨董の商品説明には全然使えてませんやん。
急に気になって手元のウィトゲンシュタイン入門を改めて流し読みしたそうですが、まったく時間の無駄。
春の催事も迫って来てるというのに、時間を有効に使っていただきたいものです。
4月は15日(土)、16日(日)は目白コレクション、22日(土)、23日(日)は京都ふるどうぐ市と、2週連続でのイベント出店です。
詳細はまた追ってお知らせいたします。

白川書院さんの「月刊京都 2017年2月号」、竢o版さんの「別冊Discover Japan_DESIGN 【完全保存版】うつわの教科書」で、画餠洞を紹介していただいております。
ご覧いただけますと幸いです。