今年が第60回となる地元・上七軒の北野をどり。
久しぶりに観に行ってきました。
歌舞練場ではばったり近所の方とお会いしたりなどもし、北野さんは地元の人々からも愛されているのだなぁと改めて思いました。
うちの祖母も毎年観に行ってはるようですし。
第一部は舞踏劇「愛してならぬ人」。
河童の娘カンコちゃんが人間の若者桃次郎に恋をするというお話。
叶わぬ恋の悲しいお話なんですが、地方さんの唄にも、河童ちゃんの衣装や、踊りも内容にもコミカルなところがあり、まさに笑いあり涙ありの舞台でした。
特に「人食いかっぱ」にはウケましたねぇ。(観てのお楽しみ!)
花街の4つのおどりの中でも北野をどりはこういったちょっとコミカルなところがあるのが特徴のようです。
第二部は純舞踏「常盤の寿(ことは)ぎ 子宝三番叟(さんばそう)」。
こちらは、ベテランのお姐さんお二人の艶っぽく気品溢れる舞でした。
とても素晴らしく、いたく感動しました。
そして恒例のフィナーレは「上七軒夜曲」。
利休椿に見染められ ちょっと濃い茶の四畳半 わたしゃ早咲き室の花 ふくささばきは習うても 恋の手菅はまだ知らぬ〜
舞妓さん芸妓さんの総出のフィナーレで、華やか艶やか百花繚乱。
衣装も鮮やか。思わずため息がもれました。
最後には今年60回目となる北野をどりに初回から出演されている大ベテランの勝喜代姐さんも出てこられました。今年84歳だそうですが、色っぽく美しく、すごいオーラを放っておられました。
美魔女どころの騒ぎじゃなく、妖しいほどに美しかった!
はぁ〜、満喫の1時間半でした。
北野をどりは3月25日から始まり、4月7日まで。
もう数日しかありませんが、おすすめの舞台です。
私の観た回もそうでしたが残りの回もずいぶん満席に近いようですので、ご興味のある方はお急ぎを。
お茶席券付き 4,500円、お茶席券なし 4,000円 です。
あれだけ魅せてもらえてこのお値段はお値打ちだと思います!
2012年04月03日
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