年の終わりも近づいてまいりました。
これから忘年会やらお正月やら新年会やら、なんやかやと「宴」のシーズン。
そんな宴シーズンにこんな器はいかがでしょう。
初めてこれを見つけた時には、本当「衝撃!!」の一言も出ない程の衝撃でした。
「こ、これは…もしや?!」
画像:「京焼内吉野絵蓋椀 明治末〜昭和初」 五客揃い
前記事画像にも他記事の画像にもHPの所々にも、画餅洞好み、一押しの「吉野塗」の漆器の柄としてこの柄は度々登場しています。画餅洞では「吉野塗」=この紋様、と言っても過言ではない程。
しかしこれ、画像をご覧になってお分かりの通り「漆器」ではありません。
「陶器」(京焼)なんです。
蓋が閉じた状態では一見すると白磁(この場合「磁器」ではなく「陶器」ですが。)の様ですが、蓋を開けると、なんと蓋の内側にも身の内側にも朱で芙蓉の紋様が。
なんとも日本人らしい美の器です。
この紋様は「芙蓉」を描いたもの。
芙蓉の花には「清め」、「毒を浄化する」、という謂れがあります。
位の高い人が毒を盛られていた様な時代、芙蓉が描かれた器の上に盛られた料理は毒が浄化されるのでこれなら大丈夫、というようなジンクスのようなものがあったようです。
また「芙蓉」は古来中国では「蓮」の花の部分のことを指します。
唐代に彼の白楽天が「長恨歌」で「太液芙蓉…」と詠み、楊貴妃の美を称えて「芙蓉」に譬えたことでも知られていますね。
そんな唐への憧れからこの紋様が発したという部分もあるのでしょうか。(勉強不足で断言できず申し訳ありません。)
使い勝手は簡単ではなさそうですが、こんな時にはもてなし上手・才色兼備N嬢のご意見を拝借。
宴の終わりにこんな一見真っ白な蓋物を。
「なになに?もうお腹いっぱい(>_<)」と思いつつ蓋を開けると…
艶やかな吉野の紋様に軽く焼いた小さめおむすびにあられ。
それぞれ蓋を開けて頂いてからお湯を注いで、「締めの変わりお茶漬けをどうぞ。」
なんて最高のおもてなしですよね。
古銭を物色のために、
お店におじゃましようと思ったら、
おじゃまできなかった(^^;)ので、
本日ブログにおじゃまさせてただきました(^^)
[だって、開いてなかったんだもん at 12:00]
芙蓉文様の京焼、いいですね。
さしずめ、
「芙蓉の顔(かんばせ)」
といったところですね。
ところで、今年の終い天神はwestですか?
せっかくお越し頂いたのに申し訳ありませんでした(>_<)
寝坊コンビの画餅洞…最近はOPENは「お昼過ぎ〜20時ごろ」と
逃げを作っているくらいで…(-_-;)
陶銭はまだありますが、だいぶん数が少なくなってきている状態です。
25日の天神さん時はいつもwestでOPENなので、終い天神も勿論westで開けております。
westはOPEN10時過ぎ(^_^;)からです。
またお会いできるのを楽しみにしております。