京都はここ暫くで急に朝晩冷え込むようになりました。
夏場は少々暑苦しくも感じてしまいがちですが、ここにきていよいよ漆器の季節到来です。(うちでは年がら年中使ってますけど。)
漆器のお椀はあってもなかなか出番が少ない、と感じる方も多いのでしょうか。
しかし、漆器の小皿ならそんなことはありません。
画像のコースター代わりに使っている木皿は左のもの(吉野塗)が直径約10センチで底面の直径が7センチ程、右のもの(朽木塗)が直径約9センチで底面の直径が6センチ程です。
この大きさ、この色には菜っ葉のお浸し(特に白ゴマ入り!)や白和え(こんにゃくは欠かせません!…個人的嗜好です。)などが良く似合います。
食材の色と黒や朱がお互いに引き立てあって、各々それ単体よりも格段にきれいに映えると思います。
うちでも出番多し。
状態の良いものをこんな風にお使い頂くのは勿論ですが、ちょっと「かせて」いたり「あたり」があるもの(塗りが乾燥してかさかさしていたり、部分的に剥がれているもの)で、直接お料理を入れるのにはちょっと…、あまり洗うのも気になるし…、という場合には画像のような使い方はいかがでしょう?
やや状態の悪いものは価格もお手軽になるというもの。
体調も崩しがちなりやすい季節の変わり目、そんな時はご自宅でこんな感じでゆっくりのんびり楽しんでみてはいかがでしょう?
上に置く器とその中身はなんでもご自由に。
お茶でもコーヒーでもお酒でも。
因みに画餅洞では@コーヒーAお茶の順で使用頻度高いです。
個人的好みとしては、コーヒーも捨てがたいけどやはり日本酒!(でも熱燗は苦手なのでどんなに寒くっても冷入れて使ってます。飲めばあったまるしいいっか…って書くとものすごい酒飲みみたいですが、その実その通りです(^_^;))
画像
<左>
コースター:吉野塗木皿 江戸後期
※画餅洞一押しの吉野塗。時代が若いものは状態が良いものも多く使い勝手良しですが、時代があるものはあるもので品格、風格を楽しめます。白磁とは相性抜群。
向付:古伊万里 型印刷白磁 江戸中期 甘手・金直
※白磁型印刷珍なり!
盆:輪島塗盆 江戸末
※「ぼろい」のではないっ、「しぶい」のです!このギリギリの「ヤレ美」、お解かり頂ける方に。
<右>
コースター:朽木塗木皿 明治
※明治まででなくなってしまった幻の塗。皇室承認の十六菊紋。手に入れるには骨董買うしかありません。さすが国花紋(注:日本国花:菊・桜)、老若男女問わず人気大。研究資料としてご購入される方も。
向付:古伊万里 雨龍と青海波・麻の葉・七宝繋ぎ紋 江戸後期
※このゆるい感じの雨龍がなんともいい味だしてます。雨龍三匹(?)をぐるりと囲む柄は名称通り三種。小技が効いてます。個人的にかなりくらくらーっとくる柄の一品。自分で買いたい。
盆:<右>と同。
「ぼろい」と言う無かれ!このやれ感、なかなか出ません!
2005年11月02日
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